【必要性と選び方】チャイルドシートを徹底解説!初めてさんが知っておくべきポイント

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【必要性と選び方】チャイルドシートを徹底解説!初めてさんが知っておくべきポイント

出産準備のなかで、「いつから必要なの?生まれてから決めて大丈夫?」など、疑問を持っている方は多いです。この記事では、チャイルドシートの必要性と、新生児への着用義務について詳しく解説します。

新生児の車移動時はチャイルドシートの使用が法律で義務付けられており、退院時から必要です。この記事を読むとチャイルドシートへの理解が深まり、新生児に適したチャイルドシートが選べます。

チャイルドシートとは我が子を守る命綱

チャイルドシートは、自動車に乗る乳幼児を保護するために使用する安全装置です。万が一事故が発生した場合、乳幼児が車内で投げ出されるのを防ぎ、衝突による衝撃を吸収することで、けがや死亡のリスクを大幅に減らすことができます。近年では、従来のチャイルドシートに加え、より安全性の高いISOFIXタイプのチャイルドシートも普及しています。

チャイルドシートの役割

チャイルドシートは、幼い子どもたちの命を守るために欠かせない存在です。単なる座席と捉えるのは大きな誤りです。チャイルドシートは、以下の3つの重要な役割を担っています。

衝突時の衝撃吸収
交通事故の際、車内に乗っている乗員には想像を絶する衝撃が加わります。小さな子どもは体格が小さく、大人よりも衝撃の影響を受けやすいです。チャイルドシートは、衝撃吸収素材や構造によって、衝撃を軽減し、子どもたちの身体への負担を最小限に抑えます。
車内からの投げ出し防止
衝突時の衝撃で、子どもが車内から投げ出されることは、重大事故につながります。チャイルドシートは、しっかりと子どもを固定することで、車内からの投げ出しを防ぎます。
正しい姿勢を維持する
幼い子どもは、まだ首や背骨が十分に発達していないため、正しい姿勢を長時間維持することができません。チャイルドシートは、子どもの体格に合った形状で設計されており、正しい姿勢をサポートすることで、長時間座っていても負担を軽減します。

チャイルドシートとベビーシートの違い

チャイルドシートとベビーシートは、どちらも乳幼児を自動車に乗車させる際に使用する安全装置ですが、対象年齢や使用方法などに違いがあります。主な違いをまとめた表を以下に示します。

項目チャイルドシートベビーシート
使用対象年齢新生児から12歳頃まで
商品によって幅がある
新生児から1歳頃まで
設置方法生後15ヶ月未満は後ろ向き
15ヶ月以上は前向き
後ろ向き設置が基本
機能座っている幼児の保護寝ている赤ちゃんの保護
持ち運び持ち運びしやすい持ち運びにくい
その他比較的軽量でコンパクト長期間使用できる

チャイルドシートとベビーシートは、それぞれ異なる特徴と役割を持っています。子どもたちの年齢や体格に合ったものを選び、正しく使用することが大切です。

チャイルドシートはなぜ必要?

チャイルドシートは、道路交通法で着用義務が定められているだけでなく、乳幼児の体が未発達で衝突時の衝撃に耐えられないため、安全を守るために必要不可欠なものです。

道路交通法で着用義務あり

道路交通法第71条の3第3項では、6歳未満の幼児を自動車に乗車させる場合、道路運送車両の保安基準に適合するチャイルドシートを使用することが義務付けられています。以下の状況においては、運転者がチャイルドシートを着用させずに幼児を乗車させることは違反となります。

  • 自家用車、レンタカー、タクシーなど、あらゆる種類の自動車への乗車
  • 幼児が後部座席に乗車している場合
  • 幼児が助手席に乗車している場合

違反した場合、5万円以下の罰金が科せられます。

体が未発達で衝突時の衝撃に耐えられない

乳幼児は、大人と比べて骨や筋肉が未発達で、首や腰が座っていないため、衝突時の衝撃に非常に弱いです。チャイルドシートは、衝撃吸収素材や構造によって、こうした衝撃を軽減し、子どもたちの身体への負担を最小限に抑えます。

衝突時の衝撃は、乳幼児に以下の様な影響を与える可能性があります。

  • 頭部への衝撃: 脳挫傷や脳出血などの重篤な後遺症を引き起こす
  • 首や脊椎への衝撃: 首の骨や脊椎の骨を損傷させ最悪の場合には死亡につながる
  • 内臓への衝撃: 内臓を損傷させ命に関わる事態になる

新生児は首や腰が座っていない

新生児は、首や腰が全く座っておらず、自分で頭を支えることができません。新生児は、頭部が大きいため、体全体のバランスが崩れやすく、転倒時に頭を強く打つ可能性が高くなります。チャイルドシートは、新生児専用のものを用意しており、首や腰をしっかりとサポートすることで、安全に乗車することができます。

新生児からチャイルドシート着用が義務

新生児からチャイルドシート着用が義務であることは、意外と知られていません。大切な赤ちゃんの命を守るために、退院時から必ずチャイルドシートを使用しましょう。新生児用チャイルドシートの特徴を理解し、安全基準を満たしたモデルを選ぶ必要があります。

なぜ新生児からチャイルドシートが必要?

新生児は、首や腰が座っておらず、自分で頭を支えることができません。そのため、衝突時の衝撃に非常に弱く、重大な怪我をしてしまう可能性があります。

自動車に設置するシートベルトは、大人向けに設計されているため、新生児の体格には適していません。チャイルドシートは、新生児の体をしっかりと固定し、衝突時の衝撃を吸収することで、リスクを軽減します。

病院から退院する際にも、チャイルドシートは必須です。たとえ短距離であっても、車に乗せる際には必ずチャイルドシートを使用しましょう。

新生児用チャイルドシートの特徴

新生児用チャイルドシートは、以下の特徴があります。

  • 首や腰をしっかりとサポートする構造
  • 新生児の丸まった体にフィットする浅いリクライニング
  • 体をしっかりと固定する3点ハーネス
  • 直射日光から目を守る構造

チャイルドシートの価格帯によっては、機能や素材の違いがありますが、基本的な安全性は変わりません。購入の際は、メーカーへの信頼度や保証の充実さなどを基準に選ぶと良いです。

4. チャイルドシートの選び方

チャイルドシートを選ぶ際には、R129適合モデルであることを確認し、子どもの年齢・身長に合ったモデルを選ぶことが重要です。衝突テストの結果や機能性なども考慮し、実際に試してみてから購入しましょう。信頼できるメーカーのものを選び、定期的に点検・交換することで、子どもの安全を守ることができます。

R129適合モデルを選ぶ

R129適合モデルは、より高い安全基準と使用の簡便性を兼ね備えたチャイルドシートです。従来のR44/04規格に比べて、側面衝突試験の義務化や身長基準の導入、後向き使用の延長など、さまざまな点で改良されています。これにより、子供の安全をより一層確保することが可能です。

具体的なR129適合モデルの特徴を以下に示します。

側面衝撃への対応強化
側面からの衝撃に対する保護が従来より強化されています。側面の衝撃吸収パッドが大きくなり、頭部や上半身をしっかりと守ります。
後向き乗車期間の延長
お子さまを進行方向に対して後向きに座らせる期間が生後15か月までと長くなりました。これは脳や首の発達を考慮した安全対策です。
適合車種の拡大
R129適合チャイルドシートは、すべてのR129承認車両に適合するようになりました。従来のセミユニバーサル仕様ではなく、ユニバーサル(汎用)仕様となっています。
ベッド型デザイン
R129適合モデルの多くがベッド型のフラットな形状になっています。これは側面衝撃からお子さまを守るためです。


R129は、従来規格R44/04と並行して運用されています。既存のR44/04モデルは引き続き使用できますが、徐々にR129に移行していく流れです。2023年12月以降のISOFIX認証はR129のみとなっているため、ISOFIXでR44/04の商品は2023年12月以前に製造されたものと判断できます。

車内スペースと取り付け方式を確認する

チャイルドシートを選ぶ際には、安全性を第一に考えるだけでなく、車内スペースに余裕を持って設置できることも重要です。取り付け方式と車内スペースを確認し、自分に合ったチャイルドシートを選ぶ必要があります。

最新のチャイルドシートを購入するのであれば、安全基準はR129に準じています。R129では、取り付け方法がISOFIXのみとなっているので、シートベルト固定式よりも装着ミスが少ないです。ISOFIXは車体に設置されているISOFIX固定金具に直接チャイルドシートを固定するため、簡単に確実に取り付けられます。

取り付けの際は、車内スペースも十分に確認する必要があります。ヘッドレストやドリンクホルダーへの干渉や、天井との距離が近すぎると、夏場は天井からの熱を受けやすくなります。万が一の心配事として、リヤガラスからの距離が近すぎると、車後方からの衝突時にチャイルドシート内にガラスが散乱するという可能性があります。

機能面での使いやすさを考慮する

チャイルドシートを選ぶ際には、安全性を第一に考えることはもちろん、機能性も重要なポイントです。退院して2・3ヶ月経つとお出かけの機会も増え、チャイルドシートが活躍します。使用回数が増えたときのことを考えて、さまざまな方向性から理想的な機能を備えたチャイルドシートを選択する必要があります。

購入する際に、以下の機能を備えたチャイルドシートを選ぶと、さまざまなシーンに対応できます。

回転式
シートそのものが回転するため、無理な姿勢での乗せ降ろしをしないで済みます。親の腰への負担も軽減でき、赤ちゃんの負担も最小限に抑えることができます。
リクライニング機能
赤ちゃんの姿勢を調整できるため、長時間車に乗る場合や、寝ているときの姿勢維持に役立ちます。
日除けカバー
直射日光から、赤ちゃんを守ります。車に備え付けのものだけでは守りきれない場合があるので、チャイルドシート本体に装着できるものがあると安心です。
通気性のよさ
夏場はチャイルドシート本体が非常に熱く、蒸れやすくなります。メッシュ素材や吸湿速乾性のある素材などを選択しましょう。
丸洗い
チャイルドシートが飲み物やお菓子で汚れるのは当たり前ですが、突然のおう吐や、おむつ漏れなども起こってしまいます。カバー類だけでなく、本体の丸洗いが可能なものだと安心です。

万が一の時の保証を確認する

我が子の安全に気をつけながら運転するのは当たり前ですが、もらい事故という言葉があるように、自分の意志ではどうにもならない事故もあります。チャイルドシートには製品の保証や事故後の対応など、メーカーによってさまざななアフターケアが用意されています。代表的な保証の例を以下に示します。

  • 製品保証期間 (通常1年から3年程度)
  • 部品の無償交換
  • 初期不良による返品・交換

保証期間は、購入方法や会員登録・有償の延長保証などによって変わります。公式サイトを経由して購入することで、保証期間を無料で延長してくれたり、事故時の損害補償がついたりする場合があります。

メーカー別の補償内容はこちらにまとめています。(仮)

チャイルドシートの正しい取り付け方

チャイルドシート本来の効果を発揮するには、正しい取り付け方が欠かせません。間違った取り付け方法は、危険な状況におちいる恐れがあります。説明書を正しく理解し、不明なことは販売店やメーカーに問い合わせることも必要です。

取扱説明書をよく読む

チャイルドシートを取り付ける前に、必ず取扱説明書をよく読みましょう。取扱説明書には、取り付け方法や注意事項などが詳しく記載されています。製品によって取り付け方が異なる場合があるため、必ず取扱説明書を確認することが重要です。

取扱説明書を読む際は、以下のポイントをしっかり確認することが大切です。

  • 対象年齢・体重
  • 取り付け方法
  • シートベルトの通し方
  • ハーネスの調整方法
  • 注意事項

説明書だけでは理解しきれない点は、販売店やメーカーに問い合わせて確認しましょう。Youtubeなどの動画共有サイトに、メーカー公式の取り付け解説動画がある場合もあります。取り付け方法や使用方法に不安がある方は、ネットでの購入を避けて、購入後に取付けサポートまで行ってくれる実店舗での購入をおすすめします。

よくある間違い

チャイルドシートの取り付けには、いくつかのよくある間違いがあります。以下に、代表的な間違いを紹介しますが、どの間違いであっても衝突時の危険性が高まるので注意が必要です。

  • ISOFIXの取り付けが不十分
  • ハーネスが緩すぎる
  • 車のシート背もたれにしっかりと密着していない

通常の運転時には実感できないかもしれませんが、チャイルドシートなどの安全器具は非常時に効果を発揮するものです。事故発生時に、不十分な取り付けが原因であかちゃんが怪我をしてしまう、最悪な場合は命を落としかねません

チャイルドシートに関するよくある質問

  • チャイルドシートはいつまで必要?
  • チャイルドシートは車種によって異なる?
  • チャイルドシートは中古品でも大丈夫?

チャイルドシートはいつまで必要?

チャイルドシートは、子どもの年齢や体重に応じて使用する必要があります。具体的には、安全基準R129により生後15ヶ月までは、後ろ向きのチャイルドシートが推奨されます。その後は6歳未満までは必須と定められていますが、JAFでは身長140cmに達するまで推奨しています。

時代の変化とともに、大掛かりなチャイルドシートだけではなく、新たなジャンルの安全器具も登場しています。安全性を確保するために、最新の情報を取り入れつつ子どもの成長に応じて適切なチャイルドシートを選びましょう。

チャイルドシートは乗っている車種によって違う?

チャイルドシートは車種によって異なるものを選ぶ必要があります。車の座席の形状やサイズ、シートベルトの配置、ISOFIX対応の有無などが影響します。小型車の場合、後部座席が狭いため、コンパクトなチャイルドシートが適していて、ミニバンやSUVなどの大型車では、広いスペースを利用して大型のチャイルドシートを設置することが可能です。

一部の車種には専用のチャイルドシートが推奨されている場合があります。古いタイプの車であれば、ISOFIXが搭載されていないため、シートベルト式を選ぶ必要があります。安全性を確保するために、車種に合ったチャイルドシートを選ぶことが重要です。

チャイルドシートは中古品でも大丈夫?

チャイルドシートの中古品を購入する際は、安全性が確保されているか注意する必要があります。具体的な安全性のポイントは以下です。

  • 事故にあった場合は内部が破損している可能性がある
  • 製造から6年以上経過していると素材の劣化が進んでいる恐れがある
  • 取扱説明書や付属品がすべて揃っているか確認する

手元に届くまでの過去の経歴が不明なチャイルドシートは、使用を避けるべきです。友人や知人から譲り受ける場合は、使用履歴と事故の有無の確認を怠らないようにしましょう。衛生面での不安は避けられないです。安全性を最優先に考え、可能であれば新品のチャイルドシートの購入が望ましいです。

まとめ

この記事では、新生児の車移動においてチャイルドシートの使用が法律で義務付けられている理由とその重要性について解説しました。新生児は退院時からチャイルドシートが必要であり、事前の準備が欠かせません。チャイルドシートは、衝突時の衝撃を吸収し、子どもが車内から投げ出されるのを防ぐほか、正しい姿勢を維持する役割があります。

チャイルドシートを選ぶ際には、R129適合モデルの選定や車内スペースの確認、機能性、安全保証について考慮することが大切です。チャイルドシートの取り付け方法にも注意が必要で、誤った取り付け方は非常に危険です。

チャイルドシートの重要性と正しい使い方を理解し、新生児の安全を第一に考えることが大切です。適切なチャイルドシートを選び、正しく使用すしましょう。

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