この記事には広告が含まれます
お子さまの安全なドライブのために、チャイルドシート選びは重要です。この記事では、エールベベのチャイルドシートの特徴や安全性、保証内容を紹介しています。
エールベベのチャイルドシートは、日本の安全基準をクリアし、お子さまの成長に合わせて長く使えるように設計されています。独自の衝撃吸収素材や、取り付けやすさなど、多くの特徴があります。
エールベベの成り立ち
エールベベは、日本の自動車用品メーカーであるカーメイトが展開するチャイルドシートブランドです。その成り立ちと歴史を以下の3つのポイントから紹介します。
- カーメイトの創業背景とビジョン
- エールベベブランドの誕生
カーメイトの創業背景とビジョン
カーメイトは1966年、日本の車社会の発展とともに設立されました。創業当時から「カーライフをより快適で安全に」というビジョンを掲げ、自動車関連のアクセサリーの製造販売に力を入れてきました。特にカー用品の開発では、利用者の安心と安全を第一に考え、革新を続けています。
1970年代以降、日本国内で交通事故が増加し、安全性に対する関心が急速に高まりました。特に子供の安全に対する認識も社会全体で強まっていく中、欧米では既にチャイルドシートの普及が進んでいましたが、日本ではまだ遅れていました。カーメイトは、こうした状況を受けて、安全なカーライフを実現するために、チャイルドシートの重要性に着目し、開発に取り組むことを決意します。
エールベベブランドの誕生
カーメイトは、チャイルドシート事業を本格的に展開するため、1999年に「エールベベ」というブランドを立ち上げました。エールベベは、「翼 + 赤ちゃん」を意味するフランス語の造語で、お子さまを安全に包み込むという想いが込められています。
エールベベは、チャイルドシートの安全性と快適性を両立させることを目指し、独自の技術開発に取り組んできました。日本の安全基準をクリアすることはもちろん、より高い安全性能を実現するために、自社で衝突試験を実施するなど、徹底した品質管理を行っています。
エールベベは、新生児から幼児、ジュニアまで、幅広い年齢層に対応したチャイルドシートをラインナップしています。また、自動車のシート形状や、お子さまの体格に合わせて、様々なタイプのチャイルドシートを開発することで、より多くのユーザーのニーズに応えています。
エールベベのチャイルドシートの安全性
エールベベのチャイルドシートは、安全性に重点を置いて設計・製造されており、高い安全基準を満たしています。
衝突試験施設
エールベベは、茨城県の結城テクニカルオフィスに減速式衝突試験機を導入し、世界基準を満たす高い安全性の商品開発を行っています。エールベベの安全研究施設は、国土交通省の指導の下、チャイルドシートの認証試験(UN-R44)を実施することを認められた公正な試験施設です。時速70km/hでの衝突試験を含む厳しい条件下で、幾度となく試験を実施しています。
現行の安全基準はR129ですが、R129に対応した実験施設を自社で保有しているという情報は発見できませんでした。エールベベに限らず、他社チャイルドシートであっても公的な実験施設を利用して試験しているものと思われます。
衝突解析技術
新生児から10歳までの子供を想定した衝突試験用ダミーやハイスピードカメラを使用し、衝突の瞬間を徹底的に解析して製品開発に活かしています。エールベベは、この衝突試験施設を活用して、継続的に安全性の向上に取り組んでいます。通常は見ることのできないチャイルドシートの衝突映像や耐久試験映像などを公開し、安全への取り組みを積極的に紹介しています。
エールベベのチャイルドシートの特徴
機能性
エールベベのチャイルドシートは、使いやすさと安全性を重視した機能が多数搭載されています。
- 360°サイレントターン
- 片手で簡単に回転させることができ、赤ちゃんの乗せ降ろしが容易になります。静かな回転機構は、寝ている赤ちゃんを起こさないよう配慮されています。
- ジャンピングハーネス
- 肩ベルトが自動的に跳ね上がる機構により、赤ちゃんの乗せ降ろし時のストレスを大幅に軽減します。
- 7段階ヘッドレスト調節
- 赤ちゃんの成長に合わせて、肩ベルトとヘッドレストの高さを7段階で調節できます。
- ワンレバーISOFIX取付
- レバー一つで簡単かつ確実にチャイルドシートを車に固定できるISOFIX取付システムを採用しています。
クッション材
エールベベは安全性と快適性を両立させるため、高品質なクッション材を使用しています。
- セーフティ ラウンジクッション
- 新安全基準(R129)に適合した新開発の新生児クッションを採用。頭部側面100mm、後頭部70mm、背中75mmの厚みのある衝撃吸収クッションで、側面と後部の衝撃からしっかりと保護します。
- ビッグサイドガード
- 本体シェル側面にはヘルメットなどで使用される発泡材を使用し、60mmの厚さの側面クッションと大きなサイドガードで側面衝撃から赤ちゃんを守ります。
快適性やデザイン性
エールベベのチャイルドシートは、赤ちゃんの快適性とデザイン性にも配慮しています。
- Wラッセル
- 通気性が高くクッション性に優れたメッシュ生地「Wラッセル」を新生児クッションと本体カバーに広範囲に使用し、赤ちゃんの快適性を向上させています。
- Agピュア
- 日本初の除菌生地を採用し、銀イオンの力で約99%の除菌効果を発揮します。赤ちゃんの肌に優しいワッフル生地を使用しています。
- ワイド&ムービングサンシェード
- 大型のサンシェードを搭載し、紫外線やエアコンの風から赤ちゃんを守ります。前後に位置調節可能で、メッシュウィンドウ付きです。
- さらっとエアーホール
- 本体シェル背面に1,695個のエアーホールを搭載し、赤ちゃんのムレを軽減します。
- ウォッシャブルカバー
- カバーは簡単に取り外しができ、洗濯機で丸洗い可能です。清潔さを保ちやすいデザインになっています。
エールベベのメーカー保証
エールベベのメーカー保証には、通常購入時とユーザー登録時で違いがあります。
通常購入時
購入時点で自動的に適用される基本的な保証です。
製品保証期間 | 3年間または4年間(製品によって異なる) |
保証内容 | 製品の不具合や故障に対する修理や交換 |
この保証を受けるには、取扱説明書付属の保証書に必要事項を記入する必要があります。
公式サイトやユーザー登録時
ユーザー登録をすることで、通常の製品保証に加えて追加の特典が得られます。これは「トリプル特典」と呼ばれています。追加される保証やサービスは以下です。
- 事故時の無料点検・修理、交換サービス
- 事故時のチャイルドシートの無料点検・修理、必要に応じて新品との交換が可能です。
- 抽選で商品プレゼント
- 毎月抽選で10名様にエールベベ商品をプレゼントします。
これらの追加特典を受けるには、エールベベのホームページでお客様登録(無料)が必要です。
2024年8月31日までは、事後時の死亡保障などが含まれるトリプル保証を行っていました。2024年9月1日以降は、上記の「トリプル特典」に変更されたため死亡保障がなくなり、抽選による商品プレゼントに変更されています。
エールベベのチャイルドシートのデメリット
エールベベのチャイルドシートには、以下の5つをデメリットとして挙げるユーザーがいます。
- 価格
- リクライニングの制限
- クッション性
- 本体サイズと重量
- 長期使用への課題
価格
新モデルや機能が充実したモデルは、他のメーカーの製品と比較して高価格帯に位置しています。しかし、安全性や快適性を重視して購入する方が多いため、価格に見合う価値があると評価が高いです。
エールベベは日本製のチャイルドシートであり、長年の実績と信頼性があります。安全性に関する厳しい基準をクリアしており、万が一の事故の際にもお子様をしっかりと保護してくれると期待できます。価格と安全性が比例するわけではありませんが、価格に対する不満の声はあまりみられませんでした。
リクライニングの制限
エールベベのチャイルドシートは、リクライニング機能が3段階と調整幅が限られているため、完全にフラットな姿勢にはでません。この点は、赤ちゃんを寝かせたいときに不便だと感じるユーザーも見受けられます。
専門家からは、赤ちゃんの首や背骨の発達段階を考慮すると、ある程度の角度を保つことが安全で適切であるという意見も出ています。チャイルドシートのリクライニング角度は、赤ちゃんの月齢や成長に合わせて調整することが大切です。
新生児の頃は頭を支えるためにやや起こした姿勢、成長して首がすわってきたらフラットに近い角度など、適切な角度を選ぶことで、赤ちゃんの快適性と安全性を両立させることができます。
クッション性
エールベベのチャイルドシートは、赤ちゃんが成長し、身長が60cmを超えると付属のインナークッションを外すすことを推奨しています。この際、一部のユーザーから、お尻部分のクッション性が低下したように感じるとの声が聞かれることがあります。
多くの赤ちゃんはインナークッションを外した後も、快適に眠っている様子が確認されています。赤ちゃんが成長し、体の支え方が変わってくるため、インナークッションがなくても十分なサポートを得られるようになります。
エールベベのチャイルドシートは、クッション材の素材や構造にこだわり、快適性を追求しています。インナークッションを外しても快適に使用できるよう設計されているため、大きな問題ではありません。
サイズと重量
エールベベのチャイルドシートは、多くの機能を搭載しているため、他のメーカーの製品と比較してやや大きめの設計になっているモデルが多いです。新生児から使える回転式タイプは、機能性と安全性を両立させるために、どうしてもサイズが大きくなってしまいます。
車内が狭い車種や、頻繁にチャイルドシートを車間で移動させる必要がある場合は、設置スペースや取り扱いのしやすさを考慮する必要があります。エールベベのチャイルドシートは、安全性や耐久性を重視した設計のため、重量も重くなりがちです。
ISOFIX固定に対応したモデルは、安定性を高めるために重量が増加している傾向にあります。女性の方や体力が弱い方が一人でチャイルドシートを取り付けたり、移動させたりするのは、少し大変に感じる可能性があるため注意が必要です。
長期使用の課題
エールベベのチャイルドシートは、多くの機能を搭載しているため、快適性にも配慮されています。しかし、成長の早いお子様の場合、製品の想定よりも早くサイズアウトしてしまうことがあります。特に、新生児から使える回転式タイプは、長く使えるように設計されていますが、お子様の成長に合わせて定期的にサイズ調整が必要になります。
成長が早いお子様の場合、肩や足がチャイルドシートからはみ出てしまったり、窮屈そうにしていたりすることがあります。身体に合っていない素振りが見受けられる場合は、お子様の安全のためにも、早めにジュニアシートへの移行を検討することがおすすめです。
成長が早いことによるサイズアウトの問題は、エールベベ固有の問題ではありません。実際に成長を見守らないとわからない問題点なので、事前に対処することは難しいです。
まとめ
エールベベのチャイルドシートは、安全性と快適性を追求した日本製の高品質な製品です。高価格帯ながらも、独自の衝突試験や革新的な機能により、多くの方から高い評価を得ています。
デメリットはあるものの、赤ちゃんの成長と安全を第一に考えた設計は、子育て中の家族にとって大きな安心となります。適切なメンテナンスと使用方法を守ることで、長期間にわたって信頼性の高いチャイルドシートとして活用できるでしょう。